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WEBeeコラム

2018/07/17

「生産性」の正体とは何か?

昨日一日のことを思い出してみましょう。みなさんの「生産性」はいかがだったでしょうか?「生産性?そんなものわかるわけない」「そんなこと考えて生活していない」「そもそも生産性をはかる『ものさし』がない」そう感じる人は多いのではないでしょうか?

生産性にはさまざまな定義がありますが、1つの例として「生産諸要素の有効利用の度合いである」(ヨーロッパ生産性本部) を引用したいと思います。この定義は抽象的ですが、製造現場では具体的な、様々な生産性に関する『ものさし(指標)』が使われています。たとえば、設備生産性、稼働率、人・時間あたり生産性、製造周期率、不良率、良品率、直行率などです。みなさんの現場ではどんな『ものさし』を使っていますか?

生産性はアウトプット/インプットという式で表すこともできます。では、生産性を向上させるためにはどうしたらよいでしょうか?この式から、「インプットを小さくする」または「アウトプットを大きくする」ことで、生産性向上を実現できることがわかります。インプットとは「生産活動に関わる諸要素」であり、具体的には「人、設備、原材料、方法、土地、時間など」を指します。アウトプットとは「生産量・質・付加価値など」です。

生産性を向上させる方向性の1つ「インプットを小さくする」例としては、「同じ生産量をより少ない人数で製造できる」などが挙げられるでしょう。 もう1つの方向性「アウトプットを大きくする」例としては、「同じ人・設備で生産量を増やす」などが挙げられるでしょう。

このように、「生産性」についてそれを構成するモノ・コトに分解し、「生産性」を測るための『ものさし』が正しいものなのか、改めて考えてみましょう。その過程において、「自社(各現場)の強みとは何か」、「何がお金(付加価値)を生むモノ・コトなのか」ということを必ず明らかにする必要があります。AIやロボット、ICT技術などの発展が著しい今は、生産性向上のために工程・作業の見直しや再構築に取り組むチャンスです。なぜなら、お金にならないことの削減、または代替案の選択肢が増えており、お金になることを更に質良く効率良くできる手段が増えているからです。原点にかえり、自社または自職場における「生産性」の正体について考えてみましょう。

講師プロフィール

神宮 貴子

神宮 貴子 共愛学園前橋国際大学専任講師

幼い頃から工場が好き。早稲田大学理工学部(現創造理工学部)経営システム工学科にて「工場」を取り巻く仕組みを学び、博士後期課程まで進む(単位取得退学)。「現場で学ぶ 現場に学ぶ」をモットーに、現在は共愛学園前橋国際大学専任講師として教育・研究活動を進める一方で、国内外問わず現場改善・社内教育など多くの企業現場における生産性向上を目的としたコンサルティング活動を行っている。専門は経営システム工学、サービスサイエンス、生産・物流設計、最適化アルゴリズム等。

担当コース

生産管理

2018/08/08〜2018/09/19

5Sから始まる生産性向上Ⅰ【8月】