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2019/01/04

人事制度が回らない、そんなときに考える3つのポイント

人事制度は運用8割といわれるように導入したものの機能しないことが多くあります。その結果、人事制度はあるのだけれど、その通りに活用していない中小企業が見受けられます。何とか取り繕いながら使うことも、長期間かけて再設計を試みることも解決策としてありえますが、その前に回らない理由を考えて、現行制度の再生を考えることも、選択肢の一つとして考えることをお勧めします。

人事制度が回らないのは以下のような理由が考えられます。

 

(1)一次評価者が機能していない

もっとも多いと思われるのが一次評価者の問題です。一次評価者にとって人事考課は余計な仕事で、年1~2回やればよい消極的な業務と考えています。それでは人事制度が回らないのは当たり前です。

まず、部下の評価と育成は管理者として2番目(1番目は部門目標の達成)に大切な仕事であることを徹底した上で、①人事制度の理解、②人事考課の基本の理解、③どのように評価するか、④フィードバック面接についてわかるまで学んでいただくことです。

一次評価者の目線が合えば、人事制度は機能するようになります。

 

(2)被評価者が人事制度を理解していない

中小企業によっては、被評価者に何の説明もしていないことがあります。その結果、一連の人事考課制度に嫌悪感を持ってしまいます。被評価者にも人事制度の理解はもちろん、会社が何のために人事考課を行い、公正な評価、社員の育成の実現に尽力しているかアピールすることが、人事制度の運営には不可欠です。

試用期間満了後すみやかに自社の人事制度と人材活用について説明することが大切です。また、同時に自社の就業規則等の働き方の説明もすれば、自分のことを会社は考えてくれているということは伝わり、スムーズな評価につながります。

 

(3)社長が禁断の神の手を使ってしまう

中小企業の場合、社長が最終評価をするときに、特定の社員の評価を理由なしに「あいつはダメだ」と下げてしまうことがあります。その結果、フィードバック面接をすべき一次評価者が被評価者に説明できないという事態に陥ります。

もちろん社長に止めてもらえればよいのですが、実際は困難なので、社長はプラス評価のみとか、社長が評価を変える場合は理由を一次評価者に説明をする、などの対応が必要であるといえます。

講師プロフィール

小島 慎一

小島 慎一 AT WILL&KOJIMA SR 代表

大手旅行会社入社。国内、海外団体旅行の法人営業、企画を担当する。平成14年経営コンサルタントとして独立。独立後、ビジネスプランの策定支援、マーケティング戦略の構築、労務、人事戦略の構築など中小企業において実務レベルの支援を行っている。各種講演、執筆活動実績多数。中小企業診断士、特定社会保険労務士。

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